催眠の歴史は古く、紀元前のメソポタミアやエジプト文明から
疾病の癒しの技術として使われていました。
古代ギリシャ、中世ヨーロッパから魔術ではなく、
治療として使われていた痕跡、文献が残っています。

催眠療法は、顕在意識（意識）と潜在意識（無意識）2つの意識の内、
潜在意識（無意識）を通常より強く自覚した状態で行う心理療法です。
催眠出産法は同じように潜在意識（無意識）の力を最大限活用した出産方法です。

なぜ身体を使う出産方法なのに意識(心)が重要なのか？
人間は心と身体が非常に強く結びついており、心の状態が身体に反映されたり、自律神経を司るホルモンにも影響を与えます。

催眠状態はこの自律神経がバランスの良い状態になり、脳波もリラクゼーション効果の強いα波やθ波になります。
このような脳波になると、普段使われていない人間の本能や潜在能力が引き出され、
また至福感を増幅させるホルモンが出ます。

この効果を応用したものが催眠出産法です。
出産は産婦さんが自分自身の力で深いリラックス状態になればなるほど、
痛みが軽く、お産の経過が早く、赤ちゃんへの負担も少なくできます。

ラマーズ法は呼吸法を使い、ソフロロジー法やイメジェリー法はイメージ(想像力)を使って、催眠状態に導くものです。
当センターの催眠出産法は、あらゆる感覚を活性化しイメージ力をアップさせます。
また、イメージ力が弱い方でも催眠状態になれるように、イメージや呼吸法以外でも催眠状態になる方法をお伝えしています。

また催眠出産法は親子の絆がより深まります。
妊娠中は、母親と胎児の潜在意識が部分的に共有していますので、催眠状態になると実際に妊婦さんご自身が、 お腹の赤ちゃんの感じている事や、思い・伝えたいことを共感できるようになります。

妊娠中からこの体験をしておくと、赤ちゃんの考えていることを感じながらのお産ができます。

この赤ちゃんの思いを感じながらのお産は、母子の愛着を深めるだけでなく、
より催眠状態を深くさせ、安全で楽しい出産に繋がっていきます。
また、催眠出産法はパートナーであるご主人にもはっきりとした役割があり、
妊娠中からお産の練習を夫婦で行います。
ママと同じようにパパも催眠状態になると、赤ちゃんとパパとの繋がりを感じ取ることができます。
夫婦の絆、親子の絆を妊娠中から強く築き上げていきます。
催眠出産法は、産婦自身はもちろん、パートナーであるパパも、
生まれてくる命を感じ取り、家族としての愛を深めることができる出産法なのです。